2006年9月20日 (水)

会社法の講義、黄金株の例

 9月20日は丸一日、会社法の講義を受けていました。弁護士会で継続研修の義務があるので(考えてみると、各所での講師とか研究会で、既に足りているようにも思うのだけれど、念のため)。

 それで、改めて思い出したことがあります。まず一つは、種類株、それも黄金株の話。今度の会社法では、色々な種類株が明示的に許容されましたが、それの話です。東京証券取引所は上場会社の黄金株に否定的で、与謝野大臣と議論してたり、……という報道が過日有りましたが、外国会社の話ではありますが、東証に上場している(していた? )会社で黄金株がある会社があります。

 欧州の某国のP社なのですが(別に秘密の話ではないはずですが、私の記憶違いで迷惑が生じてもいけませんので、匿名にしておきます)、もう二十年近く前にこの会社が東証の外国部に新規上場する際に、その代理人事務所としてお手伝いをしたことがあります。この会社には、乗っ取りを避けるためだと思われますが、黄金株10株があり、また、それを発行するための関係と思われますが、二重の持ち株会社になっていました(その設立手続は、今回の会社法での株式移転のようだった)。この辺り、当時も問題とされたのですが、結局は受け入れられたんですね。まあ、このP社、立派な会社ですから。

 で、近頃の話についてですが、黄金株なんてダメ、という東証の話は、もっともとは思うのですが、過去にOKの例もあるのですね。それとの関係はどうなっているのだろう? ……などと改めて思いました。

 もう一つ、やはりこのP社の関係での話なのですが、上場後に、一種の自己株を立会外分売したことがありました。

 今度の会社法では、自己株の取得がかなり柔軟になったわけですが、それは持ち合い解消やら株価低迷なりの対処として取得を解禁、というのがとにかく先行してのことで、その後どうするのかについてはあまり充実してないみたい、という話が、今回の講義でも出ていました。

 そうしてみると、上記の例は、現行制度でも日本の会社については未だ困難なところなんでしょうか。

(以上、実際に書いたのは9月22日)

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